商品先物取引では、証拠金取引 と呼ばれるシステムを採用しているため、株取引と異なり少ない資金で大きなリターンをあげることができます。実際には入金(担保)した資金の数倍から数十倍の価格の商品の取引ができるわけですが、このときの倍数のことをレバレッチといいます。
証拠金は担保としての側面も有しているので最低限必要となる金額が、商品先物会社ごとに決められています。(必要証拠金額は変更されることがあります。)
例)
商品 | 必要証拠金額 |
---|---|
金 | 120,000 |
金ミニ | 12,000 |
銀 | 45,000 |
白金 | 60,000 |
白金ミニ | 12,000 |
パラジウム | 45,000 |
ガソリン | 80,000 |
灯油 | 80,000 |
原油 | 80,000 |
中京ガソリン | 25,000 |
中京灯油 | 25,000 |
ゴム | 55,000 |
とうもろこし | 35,000 |
一般大豆 | 25,000 |
小豆 | 25,000 |
粗糖 | 150,000 |
先物取引では、商品ごとに1回の取引単位が決められています。「金」であれば最低でも1回の取引あたり1kg単位以上は購入または売却しなければなりません。「ガソリン」であれば最低50k以上は購入または売却しなければならないことになっています。そしてこの共通の取引単位を「枚」といいます。
(ケース1)
金1gが4400円で、1枚買いました。必要証拠金額が12万円だった場合、レバレッチは何倍になるか?(金の取引単位は1kg(1000g)です。)
答え:4400円×1000g÷12万円=約36.7倍
(ケース2)
原油1KLが65000円で、3枚買いました。必要証拠金額が8万円だった場合、レバレッチは何倍になるか?(原油の取引単位は50KLです。)
答え:必要証拠金額 12万円×3=36万円
65000円×50KL÷36万円=約9倍